高専受験のスケジュール2027|9月〜3月、親が毎月やること
9月になると、中3の親は急に落ち着かなくなります。
わが家もそうでした。情報は学校の公式サイトに全部あるのに、「親が何月に何をするか」の形にはどこにも書いていない。
結論から言うと、親の仕事は、9月から2月まで、毎月あります。しかも1つではありません。この記事では、国立高専51校の公式日程(2026年9月2日に全校確認)をもとに、月別に整理します。
読み終わる頃には、カレンダーに書き込む日付が決まっているはずです。
結論:9月から2月まで、親がやることは毎月あります
1️⃣ 9月:要項を「自分の目で」読む
2️⃣ 10月:推薦を出すか、家で決める
3️⃣ 11月:三者面談で推薦を確定する
4️⃣ 12月:推薦のWeb出願(入り口は11月下旬〜)
5️⃣ 1月:推薦の検査 → 結果 → 学力の出願
6️⃣ 2月:学力検査 → 合格発表(+3月の手続き)
順に見ていきます。
1️⃣ 9月:要項を「自分の目で」読む
やることは1つ。志望校の公式サイトで「令和9年度 入学者選抜」の要項を開くことです。
塾のプリントでも、まとめサイトでもなく、公式を。理由は2つあります。
- 高専は公立高校より早く要項を出します。9月2日の時点で51校中32校が2027年度分を公開済みでした。「まだ出ていないだろう」は思い込みです
- 学校ごとに推薦の条件・検査日・出願方法が違います。一覧で「だいたい」を掴んだら、最後は自分の学校の要項に戻ってください
先生用の1部は、印刷した募集要項をそのまま先生にお渡しして、先生に保管していただいていました。
先生もちゃんと見てくださっていて、付箋を貼った部分について、あとから質問してくださったこともありました。ちゃんと見てくれていることが伝わって、感謝でした。
当たり前かもしれませんが、先生にとっては30人の生徒のうちの1人です。進路がそれぞれ違う生徒がいると、対応は本当に大変だったと思います。今だからこそ、そう思えます。娘は今も、その先生に会いに中学校へ足を運んでいます。感謝しかありません。
2️⃣ 10月:推薦を出すか、家で決める
推薦は「先生が決める」と思われがちですが、出願するかどうかを先に決めるのは家庭です。学校はそれを受けて、11月の三者面談で確定します。
10月にやることは3つ。
- 要項の「推薦による選抜」の出願要件を読む(評定の基準・9教科か5教科か・欠席日数)
- 中3の1学期の評定と照らして、届いているかを確認する
- 届いていないなら、2学期の評定で動かせる教科を見る(副教科は範囲が絞られていることが多い)
3️⃣ 11月:三者面談で推薦を確定する
11月の三者面談は、推薦の最終確認の場です。ここで決まるのは:
- 推薦で出すか、学力だけで受けるか
- 調査書(内申書)をいつ発行してもらうか(11月下旬〜12月の出願に間に合わせる)
- 志望理由書を書くなら、いつ先生に見てもらうか
三者面談で志望校を伝えて、最終決定をしました。正直、「これで本当に決めたんだな。この選択で大丈夫だったのかな」と、親としては不安でした。ギリギリ受かるか、不合格かの評定でしたから。子どもが決めたことなので口は出しませんでしたが、心の中ではずっとそう思っていました。
🚨 中学校の職員会議は12月。高専の出願は、もう始まっています
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
三者面談で、私は先生に聞きました。「学校長の推薦はいつもらえますか。決定はいつ、具体的に何日ですか」と。
返ってきた答えは、こうでした。
職員会議にかけるのが12月初旬。そこから決定するので、まだ出せるかわからない。
ヤキモキしました。そして12月に入り、推薦の出願が始まっても、まだ職員会議は行われていませんでした。かなり不安でした。
結局、担任の先生がその状況を心配して、校長先生に掛け合ってくださっていたことを、後から知りました。電話で、こう言ってくださったんです。
もう推薦は出せる成績なので、出せるものとして私は動きます。
本当に、感謝しかありません。
三者面談で、この3つを聞いてください
- 学校長推薦の決定は、いつ出ますか(「12月頃」ではなく、具体的な日にちで)
- 職員会議は何日ですか。高専の出願開始に間に合いますか
- 調査書の郵送は、保護者がやってもいいですか。それとも学校で出していただけますか
学校の先生は公立高校の日程で動いていることが多いので、高専の出願が11月下旬〜12月に始まることは、親から伝えたほうが早いです。責めるのではなく、「高専は12月には出願が始まるんです」と事実を渡すだけで、先生は動いてくださいます。
3つ目は、聞いておくと後がラクです。出願書類は郵送が基本で、「簡易書留速達またはレターパックプラスによる郵送のみ受理」と指定している学校もあります(岐阜高専の令和9年度要項)。窓口に持って行けば済む、とは限りません。
わが家の場合、推薦が下りたと聞いて、学校側が12月初旬に書類を子どもに持たせてくれました。ちょうど願書提出期間に入ってすぐくらいのタイミングで、提出には十分間に合いました。
募集要項には「学校の先生が郵送する」と書かれていることが多いのですが、先生も忙しいので、「それは私がやります」と伝えて、私が郵便局まで手続きに行きました。ここは、決まりに縛られすぎず、臨機応変にやっていいと思います。
4️⃣ 12月:推薦のWeb出願
推薦の出願は、ほとんどの学校がWeb出願です。流れは2段階。
- Webでエントリー(11月下旬〜12月中旬に開くところが多い。学校によっては12月1日から)
- 書類を郵送または持参(出願書類の受付期間は数日しかない学校もある)
出願時に必要なものの目安(学校で違います。要項で確認を):
- 調査書(中学校が発行)
- 推薦書(中学校長)
- 志望理由書・自己PR(本人が書く。学校による)
- 検定料の支払い(コンビニ・クレジット等。Web出願サイトで)
- 写真(Web出願サイトにアップロードする学校が増えています)
県外の高専を受けるなら、「最寄り地等受験」を調べてください
推薦の検査は、面接のほかに作文・適性検査・グループワークなど学校によって内容が違いますが、いずれも原則その学校まで行って受けます。でも学力検査は違います。
国立高専機構には最寄り地等受験制度があり、全国51校とその他に設けられた会場で学力検査を受けられます。遠くの高専を志望していても、近い会場で受けられるということです。
- 対象は学力検査による選抜だけ。推薦は対象外です
- 使うには、出願する高専への事前相談が必要。締切は学校ごとに違うので要項で確認してください
- 許可されたら、Web出願の受験地選択で「最寄り地等」を選びます
- 会場の収容人数などの都合で、希望に添えないこともあります(機構の案内に明記されています)
わが家は他県の高専を受けたので、推薦は現地まで行きました。でも学力入試は、この制度を使いました。申し込みは、わが家の場合は11月下旬から12月でした(時期は学校で違います)。推薦を受けるつもりでも、学力入試の準備は並行して進めます。その一つが、この最寄り地等受験の申し込みでした。
地元の高専のほか、ホテルや会議室が会場になることもあります。ご自身の県でどこが会場になるのか、早めに調べてください。
推薦の内定が出たら、ホテルと交通機関の予約を「すぐ」やってください
県外受験の場合、この「ホテルと交通機関の予約」は、実は1回では終わりません。
推薦入試の日、そして入学式。同じ地区への行き来を、何度も繰り返すことになります。
繁忙期と重なって、希望の時間帯のチケットがなかなか取れなかったこともありました。とにかく時間の融通が利かないので、思うような時間に予約できないと、当日のスケジュールがかなり厳しくなります。
何度も経験するうちに、もう慣れたものになりました。ホテルは早めに押さえて、必要なくなったらキャンセルすればいい。「いつも空室を探している」くらいの気持ちでいると、直前で焦らずに済みます。お気に入りのホテルを1つ見つけておくのもおすすめです。
🏨 受験日のホテルは、内定が出た日に押さえる
わが家はホテルの予約に楽天トラベルを使っていました。今も使っています。「前日までキャンセル無料」の宿が多く、ポイントも付くので、「とりあえず押さえて、要らなければ消す」がやりやすいです。受験シーズンのビジネスホテルは、待つほど無くなります。
5️⃣ 1月:推薦の検査 → 結果 → 学力の出願
1月は、いちばん動きが多い月です。
わが家の推薦入試の日は、県外だったので、親は仕事を休み、前日入りしました。当日は校門まで一緒に行き、帰りは駅で待ち合わせにしました。1日仕事です。
ここで親がいちばん間違えやすいのは、推薦の結果が出てから学力の出願準備を始めることです。学力の出願は多くの学校で1月中旬に始まり、下旬に締め切られます。推薦の判定が1月下旬なら、重なります。
ある高専の令和9年度要項には、こう書かれています。
推薦による選抜に不合格となった場合に(略)学力検査による選抜の受験を希望する場合は、推薦による選抜のWeb出願エントリーの際に、(略)入試区分を選択しておくことにより、学力検査による選抜を受験することができます。
同じ要項には、学力検査の当日は推薦のときの受験票をそのまま持参するように、とありました。その学校では、調査書などの書類も検定料も、1回で済むということです。
「受かったらラッキー」——そう自分に言い聞かせていたのに、いざその日が来ると、どこかで期待していた自分に気づきました。
推薦の結果は、受験した高専のホームページで発表されました。合格した人の受験番号だけが並んでいて、そこに娘の番号はありませんでした。「不合格です」と誰かが伝えてくれるわけではありません。番号が無い、という形で分かります。 少し落ち込みました。
それでも、子ども自身が前を向いていたので、「ここからだよ、頑張ろう」と、努めて普段通りに、冷静に伝えました。
このときの詳しい経緯は、高専の推薦入試|合格条件は9教科に書いたとおりです。
「もし学力検査もダメだったら」――二次募集への備えも、1月のうちに
これは、全ての家庭に必要なことではありません。ただ、国立高専に行くと決めている家庭には、必要な備えです。
高専受験は全国を見据える受験です。県外受験は、決して珍しくありません。「この学校がダメなら、公立高校でいい」という家庭もあれば、「何がなんでも国立高専に」という家庭も、一定数あります。
もし後者なら、1月のうちにもう1つ、備えておくことがあります。
万が一、2月の学力検査も不合格だった場合の「二次募集(後期日程)」です。
機構が実施校を公開するのは学力検査の直後です(令和8年度は検査の翌日)。そこから順次追加されていくので、こまめに見に行くことになります。出願が2月中に締め切られる学校もあり、一次の結果が出てから動き出すと、準備の時間がほとんどありません。
わが家は、三者面談のときから担任の先生に、この可能性を念入りに説明していました。「不要ならそれでいいんです。でも、万が一のときに動けないと困るので」と伝えて、スケジュールの確認や電話での打ち合わせを重ねました。
二次募集の情報は、学力検査が終わるとすぐに動き出します。高専受験の情報を発信している「みんなの高専チャンネル」というYouTubeチャンネルでは、この時期に速報という形で緊急の動画を出してくれることもあります。二次募集まで見据えている方は、参考にしてもいいと思います。
二次募集を考えるなら、1月下旬には「まだ受けるかどうか分からない段階」で、先生に調査書の用意をお願いしておくことをおすすめします。それを理解していただくことも、親の重要な仕事でした。
6️⃣ 2月:学力検査 → 合格発表(+3月の手続き)
2週間前から、生活リズムを整えます
学力検査の日程が近づいたら、勉強の内容とは別に、もう1つ親にできることがあります。生活リズムを整えることです。
2週間前くらいから、夕食を早めに作るようにして、22時には寝られるように整えました。
もう1つやったのが、お弁当の予行練習です。実際に検査当日と同じ時間に、練習で作ったお弁当を食べてもらいました。「その後、眠くならないか」まで確認しておきたかったからです。
- 2月14日(日)学力検査。国立高専は全国一斉です。追試験は2月21日(日)。同じ日に2校を受けることはできませんが、地区によっては「複数校志望受験制度」があり、1回の検査で同じ地区の複数の国立高専を志望順に出願できます
- 合格発表は2月19日〜26日の学校が多い(推薦の正式発表も同じ日にまとめる学校があります)
- 入学手続きは3月上旬〜中旬。入学確約書や入学手続き日が学校ごとに決まっています。合格発表の直後なので、この時期の予定は空けておいてください
- 定員に満たなかった学校は、二次募集(後期日程)を行います。機構が実施校を公開するのは学力検査の直後で、そこから順次追加されていきます(令和8年度は、2月8日の学力検査の翌日=2月9日に第一報が出ました)。出願・試験の日程は学校ごとにばらばらで、2月中に出願が終わる学校もあれば、3月下旬に試験を行う学校もあります。最新の実施校は国立高専機構の二次募集ページで確認できます
よくある質問
まとめ:カレンダーに書くのは、この3つ
| 今日、カレンダーに書くこと | |
|---|---|
| 1 | 9月:志望校の公式サイトで「令和9年度」の要項を開き、推薦の検査日を書き込む |
| 2 | 12月:Webエントリーの期間だけでなく、書類の受付日(数日しかない)を書き込む |
| 3 | 1月:推薦の結果を待たずに、学力検査の出願書類を準備しておく |
今日できる一歩は1つだけ。 志望校の公式サイトで「令和9年度 入学者選抜」を検索して、推薦の検査日をカレンダーに書いてください。
51校の日程は、ここにまとめてあります。 → 高専入試日程2027|国立51校の推薦・学力検査一覧
推薦を考えているなら、次はこの記事です。 → 高専の推薦入試|合格条件は9教科。落ちた我が家と受かる人のちがい
合格したあとのお金(寮費・海外研修)は、こちらにまとめています。 → 高専の寮費は月いくら?内訳と、親が見落としがちな出費 → 高校生・高専生の海外研修、お金の持たせ方|カードと現金10万円